2008/07/16

ずりおちる輪

コーシーの積分定理の話は、昔、別のところに書いた。

複素平面上の積分であるので、証明せよと言われてもひょいひょいとできないのだけれど、数学的な話をしたいわけではない。少し言えば、f(z)が正則な領域D上での閉曲線Cの積分が0になる、というのがこの定理。正則じゃない点がCの内側にあるとゼロにならないのである。

たとえば、壁に釘を打つ。ここに輪を掛けようとする。掛けるためには、釘は輪の内側になければいけない。いろいろな輪を用意しても、釘の外に掛けた(つまり、釘に掛けていないわけだが)のでは、掛けることはできない。



笑い事ではない。
一生懸命、釘の外に輪を掛けようとしているのではないか。
何度やってもそれは無理である。

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