2008/07/09

アラン

自分自身にがまんがならない人々、いろいろな情念のうちで最も愚かなものである羨望の念に悩まされる人びとを、エゴイストと名づけ、暴君とよぶべきであるとわたしは心得ているものだ。ねたみ深い人が自分自身を愛する人であるということはできない。逆にそういう人は自分自身を前にして悲しむのである。別の人間になりたいと思うのである。まぎれもなくむなしい野心だ。(アラン著作集3『情念について』(旧版)45:自己愛)

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