ヒッチコック『知りすぎていた男』(1956年)
原題は The Man Who Knew Too Much
1934年の同タイトルの作品(邦題『暗殺者の家』)のリメイクである。
『暗殺者の家』のほうはちょっと消化不良気味な作品だと思われたが、なるほどこっちは完成度が高い。
旧作『暗殺者の家』でさえ公開時は絶賛され、ヒッチコックの名前を世に知らしめた作品だそうで、まあ、TVなど無かった時代なので、それを考慮しないと判断できないことは確かである。
そういうわけで、リメイク版 The Man Who Knew Too Muchについて。ヒッチコック作品らしいユーモアなシーンを挟んだ感じが、とても楽しい。シリアスなシーンは、まあ、慣れたものというところか。
DVDにはメイキングの特典が付いてきていたが、驚愕な種明かしが! なるほど、と感心させられる。
というわけで、現代でも通用するクオリティの「知りすぎていた男」だが、その上でよく考えてみると、「暗殺者の家」の異色さが浮かびあがっくる。作品としては、そっちが前衛的なんのではないか、と。荒削りなだけなのかもしれないが、話としては、リメイク版の方がおとなしいのではないだろうか。
「暗殺者の家」制作時にもっと予算があったら、さらに完成度はあがっていたかもしれない。
『図書館詩集』刊行!
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ぼくの第十詩集にあたる『図書館詩集』が7月30日に刊行されました。版元は書肆リヴェルリ。長らく左右社の編集者だった東辻浩太郎さんが独立してはじめた新しい出版社の最初の本です。
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