送信者 いろいろ9 |
アランの著作集第1巻のあとがきに、訳者の中村雄二郎が書いている。
「哲学する」ということが「よく生きる」ということの同義語であったことを、長い間人々は忘れていた。多くの場合、「哲学」は観念や理論のおばけとなり、「よく生きる知恵」はそこからすべり落ちた。
必要なのは哲学の勉強でなく、哲学することである。
ペソアの詩を読むと、それが自分の書いたもののように感じられる、とそれはもうペソアウイルスに患ったと言うことらしい。
あらゆるラヴレターは
滑稽なのだ
でなければ ラヴレターではない
滑稽なのだ
おれもラブレターを書いていた時期がある
みんなと同じように
滑稽なのだ
(ペソア詩集/澤田直 訳)
冒頭を引用した。全部読まないと真意は伝わらないので、部分引用は良くないかもしれない。
まだ暑いというほどではない。
もうすぐ夏である。
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