2009/06/01

夏になる前

送信者 いろいろ9

アランの著作集第1巻のあとがきに、訳者の中村雄二郎が書いている。
「哲学する」ということが「よく生きる」ということの同義語であったことを、長い間人々は忘れていた。多くの場合、「哲学」は観念や理論のおばけとなり、「よく生きる知恵」はそこからすべり落ちた。

必要なのは哲学の勉強でなく、哲学することである。

ペソアの詩を読むと、それが自分の書いたもののように感じられる、とそれはもうペソアウイルスに患ったと言うことらしい。

あらゆるラヴレターは
滑稽なのだ
でなければ ラヴレターではない
滑稽なのだ

おれもラブレターを書いていた時期がある
みんなと同じように
滑稽なのだ
(ペソア詩集/澤田直 訳)

冒頭を引用した。全部読まないと真意は伝わらないので、部分引用は良くないかもしれない。


まだ暑いというほどではない。
もうすぐ夏である。

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