2009/06/09

Le solitaire

寂しいという日本語は、何を形容しているのだろうか。
英語ではLonelyらしいが、仏語だとsolitaireになる。

日本語と微妙に意味が違うような気がする。

2009/06/01

夏になる前

送信者 いろいろ9

アランの著作集第1巻のあとがきに、訳者の中村雄二郎が書いている。
「哲学する」ということが「よく生きる」ということの同義語であったことを、長い間人々は忘れていた。多くの場合、「哲学」は観念や理論のおばけとなり、「よく生きる知恵」はそこからすべり落ちた。

必要なのは哲学の勉強でなく、哲学することである。

ペソアの詩を読むと、それが自分の書いたもののように感じられる、とそれはもうペソアウイルスに患ったと言うことらしい。

あらゆるラヴレターは
滑稽なのだ
でなければ ラヴレターではない
滑稽なのだ

おれもラブレターを書いていた時期がある
みんなと同じように
滑稽なのだ
(ペソア詩集/澤田直 訳)

冒頭を引用した。全部読まないと真意は伝わらないので、部分引用は良くないかもしれない。


まだ暑いというほどではない。
もうすぐ夏である。

Funny Face

邦題は『パリの恋人』(1957年)
なんというか、理不尽なロマンス(もちろん善い意味で)。まあ、たいていロマンスというのは、論理的不整合の連続であることよ。
ミュージカル調なのは、ミュージカル映画だからだ。


ところで、ヘップバーンと言えば、『ローマの休日』だが、最も好きな映画の一つが、これである(パリの恋人じゃなくて、ローマの休日の方)。他には、『リスボン物語』。
共通点を考えてみると、ベタなギャグがふんだんに入っているところ。ローマの休日の、階段とか枕とか、真実の口とか。

で、『パリの恋人』のジョークは何だろうか。
あ、リスボン物語との共通点は車。
ISETTAと言う車。リスボン物語と違って、パリの恋人では、動いている。
ハイブリッドカーでなくて、これにすればいいのではないか。何十年も修理して乗れる車にすれば、良いのに。
イセッタ プラネット
今でも現役なのだ。