2008/12/09

素朴な本当

人間は何のために生きるか、などという問いに対して答えるべきことはきまっている。そのように問うこと自体間違っていると答えればよい。そのように問えば必ず、人間存在以外の何か或るものを人間存在の目的として探すことになってしまう。しかし、人間が何かのために生きる、などということがあってはならない。人間の生は「何か或るもの」などをはるかに超えた巨大な質のものである

──田川建三『宗教とは何か(上)宗教批判をめぐる(洋泉社)』

0 件のコメント: