ヒッチコック『知りすぎていた男』(1956年)
原題は The Man Who Knew Too Much
1934年の同タイトルの作品(邦題『暗殺者の家』)のリメイクである。
『暗殺者の家』のほうはちょっと消化不良気味な作品だと思われたが、なるほどこっちは完成度が高い。
旧作『暗殺者の家』でさえ公開時は絶賛され、ヒッチコックの名前を世に知らしめた作品だそうで、まあ、TVなど無かった時代なので、それを考慮しないと判断できないことは確かである。
そういうわけで、リメイク版 The Man Who Knew Too Muchについて。ヒッチコック作品らしいユーモアなシーンを挟んだ感じが、とても楽しい。シリアスなシーンは、まあ、慣れたものというところか。
DVDにはメイキングの特典が付いてきていたが、驚愕な種明かしが! なるほど、と感心させられる。
というわけで、現代でも通用するクオリティの「知りすぎていた男」だが、その上でよく考えてみると、「暗殺者の家」の異色さが浮かびあがっくる。作品としては、そっちが前衛的なんのではないか、と。荒削りなだけなのかもしれないが、話としては、リメイク版の方がおとなしいのではないだろうか。
「暗殺者の家」制作時にもっと予算があったら、さらに完成度はあがっていたかもしれない。
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