2009/04/27

パンズ・ラビリンス

アカデミーなんたら賞というのを受けている、評価が高い映画。スターウォーズの後に見ると、ちょっと疲れる。
まんまと二重化の罠にはまってしまうわけである。
内戦の軍事抑圧化の現実と、おとぎ話の世界。映画であるので、おとぎ話の部分が映像化できるわけなのだが、統一的な解釈をしようとすると、虚実に分裂をしてしまうのである。

単純にこいつは良いとか、これは駄目ですね。と言えない──つまり考えなければならない、ということは、すなわち、アカデミーなんたら賞という評価される良い映画ということなのだろう。
それにしても、なんというか、なんとも納得できないのは、主人公の少女オフィリアが単純な掟をやぶるところである。まあ、実際はそういういい加減のところがあるものであるから、リアリズムということなのかもしれない。だいたいは、現実の方が、茶番のような、しょうもないことの連続なのであるし、もちろんそれでよいのである。←と書いてから、解説音声(ディレクタリーコメント)を聞いたら、もっと単純な理由だった。そして、誤解したのは、その単純な理由を説明するシーンがカットされたからだったのである。説明無しでも分かると思われたようだが、気がつかないのは私がぼけなのである。(まあ、監督もカットしない方が良かったと言っているが)

エピソードVI

スター・ウォーズ エピソードVI ジェダイの帰還

シリーズ3作目。旧三部作というか、最後の話。
初回公開時は「ジェダイの復讐」という邦題だったが、2004年のDVD発売時に変更された。原題はReturn of the Jedi

前回の続編というか、完結編という印象の強い作品。まあ、そのままだ。

6部作と見れば、確かに壮大な作品。子どもに判り易い話でもある。

ところで、シリーズを通して、C3POの出番が多い割に役に立っていないのが面白いと思う。

2009/04/21

エピソードIV,V

先週の予告通り、旧三部作のうち、シリーズ第一作と二作「帝国の逆襲」を観た。エピソードIVとVにあたる。
テレビで放映されたのを観ているはずで、とくに第一作は複数回観ているのだが、最初の30分くらいの部分を全く覚えていない。変な宇宙人とか出てきて怖かったからか、面白くなかったからか、どちらかだろうか。
実は、エピソードVの方も最初の30分くらいは全く覚えていない。ひょっとするこちらは、放映開始部分を見逃したのかもしれない。

さすがに20年の開きがあるので、技術の差は目立つ。画面に出てくる、今ではショボイようなコンピュータとかは気にならないのだが、人間が着ぐるみに入ることができない動物の動きとかがいまいちおかしいところなどに現れている。CGが無いから、仕方がないのだが。

2009/04/13

新三部作

スター・ウオーズ 
エピソード I,II,III

三作続けて観たわけでなく、ヒッチコックの裏?で3週にわたって観ていたのだった。

映画館で観たことはなくて、少し(かなり)前に、テレビでエピソードI,IIを観たことがあった。
エピソードIIIは初めて今回観た。めでたく旧三部作につながることになる。といいうわけで、まあ、旧三部作も観るしかない。旧三部作は、テレビで観ているはずなのだが、どんな話かあんまり覚えていない。

どうでも良いことだが、このようなSF映画に出てくる空飛ぶ車というのは、今では滑稽であるように感じる。

2009/04/10

結婚

学院標語と結婚の条件
内田樹氏のブログ。なかなか面白い。
論理的に考えれば、相手は誰でも良いのである。

2009/04/08

流るる桜


四条へ行く。高瀬川の桜、皆さん撮っておられる。皆さんが撮っておられるものを撮るまでもない。
というわけで、写真は近所の高野川。花は散り始め。橋から川面を覗くと花びらが流れてくる。

2009/04/06

知りすぎていた男

ヒッチコック『知りすぎていた男』(1956年)
原題は The Man Who Knew Too Much
1934年の同タイトルの作品(邦題『暗殺者の家』)のリメイクである。

『暗殺者の家』のほうはちょっと消化不良気味な作品だと思われたが、なるほどこっちは完成度が高い。

旧作『暗殺者の家』でさえ公開時は絶賛され、ヒッチコックの名前を世に知らしめた作品だそうで、まあ、TVなど無かった時代なので、それを考慮しないと判断できないことは確かである。

そういうわけで、リメイク版 The Man Who Knew Too Muchについて。ヒッチコック作品らしいユーモアなシーンを挟んだ感じが、とても楽しい。シリアスなシーンは、まあ、慣れたものというところか。
DVDにはメイキングの特典が付いてきていたが、驚愕な種明かしが! なるほど、と感心させられる。


というわけで、現代でも通用するクオリティの「知りすぎていた男」だが、その上でよく考えてみると、「暗殺者の家」の異色さが浮かびあがっくる。作品としては、そっちが前衛的なんのではないか、と。荒削りなだけなのかもしれないが、話としては、リメイク版の方がおとなしいのではないだろうか。

「暗殺者の家」制作時にもっと予算があったら、さらに完成度はあがっていたかもしれない。